2011年1月6日木曜日

長板

長板は大棚の一種で、長い板の上に柄杓立・水指・蓋置・建水を飾ります。お点前のポイントは以下の4点(長板の濃茶点前 炉)。

その1. 柄杓立には柄杓と火箸を差してあるので、お点前の最初に火箸を柄杓立から取り、長板の横に置く(拝見の後に柄杓立てに戻す)。

その2. 柄杓は蓋置に置かない(使うたびに柄杓立から取る)。

その3. 畳の中央に茶入と茶筅を置くので、体を炉の外隅に向ける。

その4. 建水は一度下げた後、清めてから持ち出して長板に飾る。

(参考文献 「NHK 趣味悠々 茶の湯表千家 茶をたしなむ」)

お菓子のいただき方(縁高の扱い)

詰めまで膳を引き終わると、亭主は縁高を運び出し、正客の前に置いてあいさつし、給仕口に下がります。そこで、「お菓子をおとりまわしください。お召し上 がりになりましたら、席を改めとうございますので、腰掛けまでお出まし下さい」とあいさつをし、正客は、「ご用意が整いましたら、お鳴り物でご合図を」と 述べ、亭主は「都合にて鳴り物でご案内を差し上げます」と答え、給仕口を閉めます。

1. 正客は縁高を次客との間に置き、「お先に」と次礼をする。

2. 縁高を正面に持ってきて一礼の後、上の段を持ち上げ自身の重(一番下)の中を確かめ、上の段を向こうにずらし、黒文字を一本取り、先を落として一番下の縁高に入れる。

3. 一番下を残し、上の段は重ねたまま次客に送る。次客は縁高はそのままで次礼をする。重に複数個のお菓子が入っている場合は、黒文字をお菓子の数だけ、一番下の重に入れ、上の重を下座へまわし、次にお菓子を取る人に送ります。

4. 正客はお菓子を懐紙の上に取り、縁高を懐紙で清め、懐紙を折った中に黒文字をさして重に入れ、下座へ送る。

5. 次客も同様にする。お菓子を取るときは、手を添えて黒文字で取る。

6. 詰は黒文字を縁高に落とし、蓋を取り、裏返して下座へ置く。

7. 詰はお菓子を取った後、黒文字を重に戻して縁高に蓋をし、一番上に重ねる。

8. 正客は「ご一緒に」と連客にあいさつし、一同お菓子をいただきます。

9. 客一同、菓子をいただくと詰は縁高の向きを変え、亭主に返す。

湯次と香の物

1. 亭主は長盆に湯次と湯の子すくいを並べてのせ、香の物と一緒に正客の前に持ち出し、湯の子すくいを湯次にいれ、正客に預ける。

2. 亭主は正客以下の吸い物椀を長盆にのせて下がる。

3. 正客は次礼して、香の物を向付けに取って次客へ渡し、湯次の蓋を取って手渡しで順に詰まで送っておく。

4. 正客は湯次を左手に持ち、湯次の口から飯、汁両椀に湯をつぎ、湯の子すくいで湯の子をすくって飯椀に入れる。次客以下も同様。

5. 湯づけをいただき終わると、飯椀、汁椀などすべての器を懐紙で清める。詰は湯次などを戸口に返しておく。

6. 椀を重ねたあと、客一同は正客の合図でそろって膳の上に箸を落とす。

7. 正客は亭主の座る前に膳を少し進め、ひとひざ出て亭主に膳を手渡しし、一礼して復座する。

八寸、千鳥の盃

亭主相伴が済むと、亭主は頃合いを見て八寸(取肴)と酒を持ち出し、酒盃を用いての盃事(千鳥の盃)を引き続き行います。

八寸
1. 亭主は八寸を左手に、銚子を右手に席に入り、正客の前に座り、八寸盆を四方まわしにして、向きを変えて置き、酒をつぐ。

2. 正客は酌を受け、八寸盆を手に取って拝見し、同じく四方まわしにして亭主の方へ返す。

3. 亭主は「器を拝借」と言って、正客の吸い物椀の蓋を借り受け、海のものの肴を取って渡す。

4.次客以下にも同様に酌をし、海のものの肴を取って渡す。

千鳥の盃
1. 亭主は正客の前に戻り、八寸盆と銚子を正客にまわしておいて、正客へ酌をする。

2. 亭主は正客へ「お流れを」と盃を所望し、正客は「ご用意の盃のお持ち出しを」とあいさつするが、亭主は正客の盃を受ける。

3. 正客は自分の盃を懐紙で拭いて盃台に盃をのせ、盃台とも向きを変えて、亭主の前に置く。

4. 次客が亭主に酌をしている間、正客は八寸盆を引き寄せ、懐紙を出して折り、八寸の海のものをとって亭主へすすめる。

5. 次客から亭主へ「お流れを」と盃を所望する。亭主は正客へ、盃を拝借したいとあいさつし、盃を懐紙で拭いて盃台にのせる。

6. 亭主は盃台の向きを変えて次客の手近に渡し、酌をする。亭主は、正客に山のものを取る。続いて次客に山のものを取ってもよい。

7. 亭主は次客に「お流れを」と盃を請い、詰が亭主に酒をつぐ。次客は山のものを取って亭主にすすめる。

8. 亭主が酒と八寸の海のものをつぎ終わると、別の酒の肴もすすめられる。

9. 亭主は詰に盃を請い、次に詰も飲み干して亭主へ返杯する。

10. 詰のお流れをいただいたら、亭主は再び正客の前に戻り、あいさつして正客に盃を返し、酌をする。

11. 正客は頃合いを見計らって「これにてお納めを」と亭主に一献つぐ。

12. 亭主は正客の盃と盃台、自分の取肴を八寸にのせ、銚子を持って下がる。このとき、正客はお湯を所望する。

13. 客は吸い物椀をふき清め、膳の向こうに置く。

焼き物(強肴・吸い物)

焼き物は焼き魚が主に使われるとのこと。旬のものを使うので、季節感がストレートに表現されます。

1. 亭主は焼き物を運び出し、「どうぞお取りまわしを」とすすめる。

2. 続いて二回目の飯次をすすめる。前回と同様、杓子を飯次の中に入れ、正客に預け、汁の替えを尋ねるが、客は汁替えを辞退する。

3. 次に銚子を改めて持ち出して、正客に預ける。強肴の用意があれば、ここで出して正客に預ける。

4. 正客は「ご亭主もお持ち出しを」とすすめるが、亭主は「勝手の方で相伴いたしますから」と応えて、給仕口を閉める。

5. 客は焼き物、飯次、強肴などを取りまわし、自由にいただく(飯椀には飯を少し残しておく)。いただき終わったら、膳の上は最初の通りにする。飯椀、汁椀はともに蓋をし、煮物椀は懐紙で清め、膳の向こう中央においておく。

6. 食事がひととおり終わると、詰は焼き物皿、飯次などを給仕口に返し、盃台を正客に返す。正客は盃台を上座に留めておく。

7. 亭主は客の様子を見計らって給仕口を開け、「酒飯は足りましたか」とあいさつする。正客は受礼をする。

8. 亭主は通い盆に正客の吸い物を持ち出し、正客の膳先にすすめ、引き換えに煮物椀を通い盆にのせて引く。

9. 次客、詰の分も同様に、盆にのせて持ち出し、それぞれ膳先にすすめる。そのあと通い口にて「お取り上げを」と亭主は一礼する。客は吸い物椀を膳の右脇へ取り寄せ、互いに会釈して吸い物をいただく。

懐石(飯次・汁替え)

1. 亭主は飯次を正客の前に持ち出し、蓋を少し開けて杓子を入れる。

2. 正客は、「どうぞお任せを」とあいさつして、飯次を預かる。

3. 亭主は飯次を客向きにして正客に預け、「汁をお替えします」とあいさつして、通い盆を差し出し、正客の汁碗を預かって下がる。

4. 同様に、次客、詰の汁替えをする(本来は一椀ずつ)。

5. 正客から順に飯椀にご飯をつぎ、飯次を次客に渡す。

6. 次客以下も順にご飯をとり、詰までつけ終わると、詰は空になった飯次の蓋をし、向きを変えて亭主に戻す。

懐石(杯と銚子、煮物椀)

盃と銚子

1. 亭主は右手に銚子を、左手に客数だけの盃を重ねた盃台を持って出て、正客に盃台をまわしてすすめ、正客の前に置く。

2. 正客は次客との間に盃台を置き、次礼をする。

3. 正客は一番上の盃をとり、亭主の酌を受ける。次客は詰との間に盃台を置いて次礼をし、同様に亭主の酌を受ける。

4. 詰も同様に酌を受け、盃台は下座に留めておく。

煮物椀

1. 亭主は続いて煮物を出す。正客の分、一椀を通い盆にのせて持ち出し、正客の膳先にすすめる。

2. それぞれに行き渡ると、亭主は「お取り上げを」とあいさつし、客はこれを受ける。

3. 客は正客の様子を見て、順次、煮物椀をいただく。煮物椀を膳の右横に引いて蓋を取り、蓋は飯椀の蓋上に伏せるか、畳の上に置く。

4. 料理をいただく間に、銚子の酒も適宜つぎ合う。